Rays and Waves

tdswordsworksによる映画・音楽・アート・書籍などのレビューや鑑賞記録。

ジュテーム わたしはけもの

D

タイトルから受ける印象と実際の内容にだいぶギャップがあると思う。客寄せのタイトルだと思う。

「ふれあいなんて必要ない」と考える主人公がいろんなできごとを経験するというよくありそうなあらすじに、ストーリーの落としどころもよくある感じで、こう書くと普通の映画になってしまうのだけれど・・・その結末に至るまでの展開は単純ではない。誰かに一言や二言なにかを言われて主人公が考えを変えてしまうような短絡的な物語は多いけど、この映画の彼女はそうではないところがよい。終盤近くまで彼女の人となりが崩れない。その彼女を最終的に揺り動かすきっかけが「ふれあい」であるということが、感動的だった。

そして何より芦名星がきれいだ。彼女を見るためだけでもこの映画を観る価値がある。俺の場合は芦名星和田正人が見たくてこの映画を選んだから、ストーリーに変な期待もして無かったのが良かったと思う。楽しめた。