中島 大輔
キャノンの「写真新世紀」展で知った、若い写真家。
「写真新世紀2008」の展示はインパクトのある作品だったけど、それをきっかけに過去の作品を調べていくと、シンプルでも被写体が印象に残る写真を撮っている人だとわかり、魅力に引き込まれた。
http://www.daisukenakashima.com/
写真についてどういう観点でレビューすればよいのかまったく知識がないので、過去の受賞歴における選者講評と、受賞コメントを転記してみよう。
中島さんはとてもセンスがいいと思います。毎日を楽しく生きたいけど不安定で、どこか冷めているけれど、前向きに退屈な日常を生きようという、自分自身の何気ない日常をうまく捉えています。ただ、たしかに今しか撮れない写真だと思いますが、今はセンスで撮っていて、それがうまい方に転んでいますが、写真的にもっと何かしらの要素が必要になってくると思います。》
(Mio写真奨励賞2006・笠原 美智子氏)
僕は、今まで、世界がこうだったらいいなという、自分がこれから「見たい景色」をずっと撮ってきましたし、逆に今は、ずっと無視してきた、自分が向き合わなければならない「見なくてはいけないであろう」景色を撮る毎日です。完璧に自分の空想の世界に浸れるから、僕は絵を描く事がずっと好きだったけど、多分きっとそれが物足りなくなってしまったのは、非現実が、写真を通して誰かと日常を作っていく事で、それが確実に現実として残るということの快感を知ってしまった事と、そんな現実が現実を超越して、もっと遠くまで行けてしまえる興奮を知ったからだと思います。
(ビジュアルアーツフォトアワード2008大賞受賞コメント)
- 作者: 中島大輔
- 出版社/メーカー: 青幻舎
- 発売日: 2008/11
- メディア: 大型本
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11月に写真集発売、現在受賞展を西早稲田で開催中。
忙しいけど行けるかな?行きたいなー。