Rays and Waves

tdswordsworksによる映画・音楽・アート・書籍などのレビューや鑑賞記録。

butterfly inthe stomach / BANK

BANK

BANK


butterfly inthe stomachに対しては、俺はその魅力に惹かれたというより、楽曲の構成要素に興味を持った。

彼らの楽曲は、歌詞にしても音にしても、ロックなのにどこかでキュンキュンさせてくる感じ。

「ボクの物語の主人公はいつだってキミなんだ。」

流行りすぎて安っぽくなってしまった青春ソングみたいな、甘酸っぱい歌詞。カッコいいものに憧れて、キレイなものが欲しくて、でも思い通りに行かないあのもどかしさが、完全に強がった、パフォーマンス性重視の演奏に乗っかっているのが、いとおしいほどの違和感になって響く。

メロディーセンスが良くても要素<エレメンツ>はごまかせない。ただし要素はどんどん変わっていくもの。このバンドはそのギャップが絶妙で、プロダクトに不思議な印象を与えている。