Rays and Waves

tdswordsworksによる映画・音楽・アート・書籍などのレビューや鑑賞記録。

戦略的プレゼンテーションの技術

戦略的プレゼンテーションの技術―オープンな意思決定のために

戦略的プレゼンテーションの技術―オープンな意思決定のために


聴き手に意思決定させ、プレゼンテーションを成功させるための技術書。20項目×5章。各項目を見開きの2ページに収め、図解付き。


  • 第1章 プレゼンテーションの戦略 ―確実に目標を達成するために
  • 第2章 プレゼンテーションのシナリオ ―意思決定に導くアウトライン
  • 第3章 インタラクティブ・プレゼンテーション ―聴き手をいかに巻き込むか
  • 第4章 プレゼンテーションのデリバリー技術 ―話し手の一挙手一投足が大事
  • 第5章 ビジュアル化技術 ―最大限の効果をあげる活用法

あるとき仕事でプレゼンをすることになりました。会社に入ってから初めてのプレゼンでした。当然、配布資料や映写スライドをつくらなきゃいけないのですが、なんだかうまくいきません。それで参考にした本がこれ。

一般的な勘違いを並べて全否定しまくる、ややクセのある文章ですが、「プレゼンはパソコンでスライドを見せることじゃない」という前書きから始まり、プレゼンの目的、聴き手の人数、年齢や業界による特性、テーマに対する興味度合いなどによってどのようなシナリオ、表現、演出、提示資料が適しているのか、といったことが説明されます。それを実現するためのテクニック、注意点も満載です。

他に数多あるプレゼンの本と比較しては、ひょっとすると一般的な内容なのかもしれませんが、この本の最もいいところは、潔く画一化されたページレイアウト。各項目が見開きの2ページに収まっていて、しかも各ページの冒頭には要約された図解があります。参照のしやすさは感動すら覚えるほどで、自分のプレゼンに関係のある項目だけ、しかも冒頭の要約図だけ見ればよいので、プレゼンの度の参考書として実用的です。