3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)
- 作者: 城繁幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03
- メディア: 新書
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平成20年。いまだに、多くの会社で、昭和の時代から続く風習や決まりごと、働き方が支配している。大ベストセラー『若者はなぜ3年で辞めるのか?』でその状況を描いた著者が、辞めた後の、いわば「平成的な生き方」とは何なのかを説く。“完全実力主義の企業で数千万円稼ぐ若者”“建築現場から人事部長に転身した若者”など、アウトサイダーたちの具体的な事例にスポットを当て、彼らの挑戦と本音が語られる。
この5月末で、就職して3年になります。3年で辞める気は微塵もなかったので、逆に、同期や大学の友人、加えて以前キャリアコンサルタントとして相対していた第2新卒層が仕事を辞めた先に何があるのかが気になり、この本を手に取りました。
「どこへ行ったのか」の回答例はどうしてもちょっと「特殊」過ぎたりして、読み物としてはかなり面白いのですが、明確な切り口がないのが残念でした。例えば、産業界の中で移動したか、そこから離脱したかに分けて論じると人材の流動性の問題の本質が見えてくるだろうなぁとは思います。