2010年劇場鑑賞映画TOP10

1位：告白

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2位：パリ20区、僕たちのクラス

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3位：北京の自転車

2000年ベルリン映画祭銀熊賞受賞作。新宿K's cinemaの企画「中国映画の全貌2010」でリバイバル上映されていたので鑑賞。物語に登場するのは、農村部出身で北京に出稼ぎに来ている17歳のグイと高校生のジェンという２人の少年。グイが郵便配達の仕事で貸与された高級マウンテンバイクが盗まれ、転売されたそれを盗難車とは知らずに、ジェンが学費を滞納してまで購入。高校生にとって生活の全てである友情と恋愛とを保つために、ジェンにとってその自転車は譲れないものだった。中国では都市部と農村部で戸籍制度が異なり、そこに絶望的な格差が存在することを前提にして鑑賞したい。

高度経済成長に沸き返る北京の街で出会う同世代の少年。その行動や振る舞いはとても少年らしく不器用で、閉塞感と活力を同時に感じさせるおぼろげな魅力がある。憧憬と絶望と、成長と挫折の物語。

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4位：ヒックとドラゴン 3D

「トイ・ストーリー3」とほぼ同時期に公開されていたDreamWorks作品。Dreamworksは良質と聞いてたけれど、ハリウッド・アニメは所詮子供向けと踏んで、これまで観た事が無かった。海外では大ヒットしたのに日本でフィーバーしなかったのは、キャラデザがあんまり可愛くないからでしょう。

随所でドキドキさせてくれるこの作品は、3D黎明期の傑作アニメと言われる事になるはず。最大の見所は、ドラゴンの背に乗ってまるでジェットコースターに乗ってるような感覚を体験できる飛行シーン。バイキングとして生まれたのに相手を傷つけることが受け容れられない主人公の少年ヒックは、草食系男子丸出しで個人的にはかなりシンパシー感じてみたりした。集落のリーダーである厳格な父との価値観の違い、誰もやろうとし無かった方法で成果を上げられたときの有能感、自分の考えを理解してもらうために相手を説得する困難、友達を守って平和を手にするために強大な敵に立ち向かう勇気・・・、グッとくる場面が随所に。お互いの足りないところを支えあう2人の関係性が明確になるエンディングでは、この映画の優しさに惚れること間違いなし。