ONE PIECE 51
2009年12月31日「セカンド・ブリーチ」より整理のため再掲
ONE PIECE 巻51 11人の超新星 (ジャンプコミックス)
- 作者: 尾田栄一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/04
- メディア: コミック
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『We Are The World』をウォークマンで聞きながら、駅のホームで『ONE PIECE』51巻を読んでいたら、10分以上涙が止まらなかった。
51巻の内容は、未知の土地を冒険する明るい雰囲気がメインだが、随所で「差別」の陰が語られ、終盤は人権侵害の衝撃的な描写が続き、最後には、ある者が権力者に手をかけられたことでルフィの怒りが爆発する。
階層の壁、権力構造の存在が人を歪め、愚かな行動をさせるように貶める。そんな状況を打破することも困難で、だれも太刀打ちできないでいる。
それがとても悲しい。
けれど、はっとした。「私には経済力があるから」とか「彼らには教養がないから」などの理由で、「相手を傷つけてもいいんじゃないか」と思うことはないだろうか。
あるかもしれない。劣等感を味わうのを恐れ、他人と自分を差別化しなければ生きていけないほど、人間の心は弱虫だ。
おれの心は、誰を傷つけているのだろうか。