Rays and Waves

tdswordsworksによる映画・音楽・アート・書籍などのレビューや鑑賞記録。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

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9.11で父親を亡くしたアスペルガー症候群の兆候のある少年が、1年後に父の遺品から鍵を見つけ、その鍵穴を探すためにNYCの色んな人と出会う物語。テーマはいつの間にか、愛する人の喪失から、愛を伝えることの大切さへと移っていく。思うに、日本人の価値観と比べて米国ではこれを家族の構成員としての義務くらいに重視する価値観があるのだろう。これを学んだ少年が終盤に母親と寄り添うシーンでは感涙を抑えられなかった。最近観たヒューマンドラマの中では抜群にオススメ。

映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』