Rays and Waves

tdswordsworksによる映画・音楽・アート・書籍などのレビューや鑑賞記録。

仏陀再誕

幸福の科学」の大川隆法氏が製作総指揮。子安武人三石琴乃といった有名声優を配し、業界有数のVFXスタッフを揃えた超大作。

お口あんぐり、おもしろすぎて画面からひとときも目が離せませんでした。超能力や霊能力を使う人物たちが当たり前のように登場し、ヒロインが宗教家の「空野太陽」氏とともに悪の野望に立ち向かう。ヒーローがベージュのスーツをかっちり着こなしてるのが映画としてはかなり新鮮ですが、後光差しすぎでいささか眩しいです。そして極めつけは、大川氏作詞で韓国人歌手が歌うエンディングテーマ「悟りにチャレンジ」(!)・・・。協賛企業名が延々と並ぶエンドロールも、一見の価値あり。

この映画の目的は、会員(というのかどうかは知らないけど)の皆さんに、伝道行為を自己肯定してもらうことかなーというのが僕の感想です。興味本位というか、宗教団体が伝道行為をどう描写するのかが気になってこの映画を観たのですが、そのシーンは期待通り、割とていねいに描かれていて、なるほど宗教はこうやって伝播するのかと、少し納得したのでした。

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