Rays and Waves

tdswordsworksによる映画・音楽・アート・書籍などのレビューや鑑賞記録。

2010-01-01から1年間の記事一覧

映画鑑賞リスト2010

2010年にスクリーンで観た映画作品リスト 赤ちゃんと僕 ☆ 海角七号 君想う、国境の南 ☆ 秘密結社鷹の爪 THE MOVIE 3 ~http://鷹の爪.jpは永遠に~ サロゲート Dr.パルナサスの鏡 ☆☆ AVATAR 3D ☆ 人間失格 涼宮ハルヒの消失 ★ 時をかける少女(2006) ★(選…

ナンシー関の記憶スケッチアカデミー

ナンシー関の記憶スケッチアカデミー (角川文庫) 作者: ナンシー関 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2003/03/25 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 48回 この商品を含むブログ (61件) を見る 消しゴム版画家・コラムニストのナンシー関さんのこと、存…

リンク格差社会 ウェブ新時代の勝ち組と負け組の条件

リンク格差社会 ~ウェブ新時代の勝ち組と負け組の条件~ (マイコミ新書) 作者: 江下雅之 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ 発売日: 2007/08/10 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (14件) を見る 2007年発行となると、…

トイレット

ありふれた日常への鬱屈と、そこにストレンジャーがいる居心地の悪さが、いつの間にかクスクス笑える心地よい生活の一頁に変わっていく。絵本の童話のようにキャラはデフォルメされてるけど、荻上監督作品のこの纏まり感好きだなぁ。

スロイハイツの神様

スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/01/12 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (143件) を見る スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス) 作者: 辻村深月 出版社/メ…

シュアリー・サムデイ

期待しないで観たのがよかったか。比喩的に言えば、演技慣れした俳優たちが出るだけで学生映画はこんなに面白くなるということ。だけど小栗旬監督の素晴らしい仕事は、彼らのテンションを上げ楽しませたことだろうな。いやしかし、小西真奈美がかわゆかった……

ヒックとドラゴン 3D

随所ですげぇドキドキさせてくれる!深読みすればこの映画の優しさに惚れること間違いなし。DreamWorksの作品は初めて観たんだけど、評判通り良質だね。

カラフル

原恵一監督作「カラフル」観ましたー。中学生が抱える悩みに正面から向き合う教育的作品。鼻頭熱くなりました。SF的かなと思い込んでた俺には意外な決着でしたが、自分の人生に向き合えーってことでしょう。

東京島

「東京島」超楽しかった‼流行りの無人島モノ、けどこれは完っ全にコメディ。偶然や策略で権力者が目まぐるしく変わるサマが面白い。統治社会になった瞬間に女性が不要になるとか示唆に富んでる。木村多江の新境地!脇役の高橋一生も渋味が出てきた。そしてな…

ようこそ、アムステルダム国立美術館へ

ドキュメンタリー。ようこそ、と言っておきながら、4年に渡る撮影の間は、改装のためにずっと閉館中。来館者が作品を鑑賞する姿をもう長いこと見られないでいる職員が、健気で可哀そうだと思いました。

RED LINE

全編手描きアニメ映画「RED LINE」楽しいぃ‼ ゴールの先に目的があって走るわけじゃない。約束のないゴールに向かってただすっ飛ばす。何も考えなくていい。エンジンが震わせる重低音に身体を預けるだけ。

Crazy

世界中の戦場で心に傷を負って帰ってきたオランダ兵たちへの聞き取り。過去の行いを自身で納得させたり罪悪感を慰めたりするための、酒のように酔わせる音楽の力。

要塞

スイスの難民申請者受け入れ施設の取材。世界中からやってくる難民の運命を決める面接。危うい信頼。

悪人

映画「悪人」良い。泣く。社会的ヒエラルキーと愛の欠乏の話。セリフに「国道」が出てくるが、映画「国道20号線」を意識したのかな。キャスティングに意外性が無い事以外、特に不満が見つからない。ブッキーと深津絵里のベッドシーンの表現が結構ストレート…

非営利組織の経営

非営利組織の経営―原理と実践 作者: P.F.ドラッカー,上田惇生,田代正美 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 1991/07 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 55回 この商品を含むブログ (48件) を見る 「ミッション」の表現は、それに基づいて現実に動…

ロストパラダイス・イン・トーキョー

もう今週末で公開は終わってしまいましたが、レイトショーなのにかなり観客多かった(超満員になった日もあるようです)ので、またいずれどこかで上映されると思います。会社帰りに、家とは逆方向の東中野までわざわざ観に行った甲斐がありました! 宣伝で引…

BECK

「BECK」。なんてコメントしづらい映画だー。賛辞は月並なことしか言えそうにないし、不満を言ったらネタバレになるし、批判は的外れになりそう。売れっ子の監督と俳優を集めて膨大な制約の中で作られた娯楽作。但し、俺にとってシンパシーを持てる大きな物…

会社はこれからどうなるのか

会社はこれからどうなるのか (平凡社ライブラリー い 32-1) 作者: 岩井克人 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2009/09/11 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 156回 この商品を含むブログ (38件) を見る 日本は産業資本主義からポスト産業資本主義への大…

若者たちに「住まい」を!格差社会の住宅問題

若者たちに「住まい」を!―格差社会の住宅問題 (岩波ブックレット) 作者: 日本住宅会議 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2008/12/09 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 37回 この商品を含むブログ (8件) を見る 若年層の労働・所得・住居の実態を統計…

なぜ若者は優先順位がつけられないのか?

なぜ若者は優先順位がつけられないのか? (学研新書) 作者: 長谷川一弥 出版社/メーカー: 学習研究社 発売日: 2009/09/16 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 26回 この商品を含むブログ (2件) を見る 日常的に、異年齢、価値観の違う人たちとのコミュニテ…

ありとあらゆる問題に共通する『解決への糸口』を教えよう

COURRiER Japon 2010年10月号 p.26-29 「ありとあらゆる問題に共通する『解決への糸口』を教えよう」 written by Chip Heath & Dan Heath (チップ・ハース&ダン・ハース) 問題の中に隠れている「明るい材料(Bright Spot)」を見つけて、それを増やすよう…

いまから3年間、英語をぶっ倒れるくらいやりなさい

毎年10月のグーグルの内定式では、学生たちに対して「いまから入社までの半年間は英語しかやらなくていい」と私はいつも言うんです。日本語はもうこれ以上やってもたいして伸びない。だから邦画を観たり、日本語の本を読んだりするのをやめて、英語漬けにな…

外国人労働者と地域社会の未来

外国人労働者と地域社会の未来 (福島大学ブックレット『21世紀の市民講座』) 作者: 桑原靖夫,坂本恵,香川孝三 出版社/メーカー: 公人の友社 発売日: 2008/11 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (4件) を見る 第3章 1 外国人労…

丹羽宇一郎講演録ベストセレクション

汗出せ、知恵出せ、もっと働け!―講演録ベストセレクション 作者: 丹羽宇一郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2007/11 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 48回 この商品を含むブログ (20件) を見る 「会社は誰のものか」といえば、それは「株主のもの…

ネムリバ

主演女優を埼玉県民から選出し、埼玉県内でロケを行い、埼玉県の支援によって制作された映画という理由から、埼玉のご当地ネタが散りばめられていて、県民ならくすっと笑えるかもしれない。 けれど注目すべきはそんなところではなく、この映画作品の設定の奇…

借りぐらしのアリエッティ

よく考えたら、実はジブリ作品を映画館のスクリーンで観たのは初めてだった。1年経てば確実にテレビで観られるものだと考えると、お金が勿体無いし、映画館に足が向かなかったのだ。けれど今回は、小人の視点で世界を描いたその映像に期待してみることにした…

INCEPTION

先行上映で観ました。映像に関しては期待以上で大満足。ビル街が折り重なるシーンや無重力で浮きながら取っ組み合うシーンなど、予告編で垣間見られるエポックメイキングな映像は、映画のほとんどのシーンを占める夢の世界の描写にとことん発揮されています…

パリ20区、僕たちのクラス

監督独自の撮影方法で、事前情報が無ければドキュメンタリーだと思わせるようなリアリティを、造り上げてみせた。ローラン・カンテ監督の他の作品を観たくなる。まず、出演者は、映画の舞台となるパリ20区の中学校で学ぶ、演技経験のない生徒と教師たち。シー…

オルセー美術館展2010 「ポスト印象派」

「モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソー、傑作絵画115点、空前絶後」というポスターのキャッチコピーは、あまりにもそのまんま。キュレーターのつくるコンセプトや意図が多少なりともキャッチコピーに反映されるのが普通だとは思うのだが、そんな能書…

トルパン

カザフスタン映画の特集上映で、2008年のカンヌある視点部門や東京国際映画祭のサクラグランプリと最優秀監督賞を受賞した『トルパン』を観ました。これは、海軍の兵役を終えて姉夫婦のもとへと帰ってきた青年を通じて描く遊牧民一家の物語。ドイツ、スイス…