Rays and Waves

tdswordsworksによる映画・音楽・アート・書籍などのレビューや鑑賞記録。

ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術

日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術

日本一の「実行力」部隊 ユニクロで学んだ「巻き込み」仕事術


  • 周りを巻き込んでチームで考え成果を出すのがユニクロのDNA」
  • みんなの力でここまでできる!お金・人・時間なし、業務量300%、味方ゼロから、ウィメンズ大ヒット商品が生まれる土壌を作った著者の「集団的問題解決法」。

ユニクロは「最低限の人数・時間で最大限の成果をあげる「超効率経営」を目指しています。社員数は売上規模からいえば圧倒的に少なく、一人当たりの生産性は非常に高いともいえますが、一方で一人ひとりの負担はかなり大きくなります。その中で、マネジャーに求められているのは、部下の成績を緻密に管理することでも、細かく指示を出してコマのように動かすことでもなく、周りを巻き込みながら、チームとして、組織として成果を出していくという発想なのです。(p.30)


タイトルの「巻き込み」にビビッときて購入しました。

自分ひとりでできるような仕事をしているうちは要らないけれど、仕事が大きければ大きいほど「巻き込み」が重要になります。この「巻き込み」が上手い友人には憧れるけれど、それって天性の才能のようなものだし、なかなか真似できない、と考えていました。

しかしこの書籍では、他人を巻き込むための具体的な段取りや、作業の準備、説得の手順などというレベルまでブレイクダウンされた著者の経験が豊富に述べられていて、「こういうマネジメントならうまくいく」というお助け本的な読み方もできそうです。著者はエネルギーとモチベーションのコントロールに長けた方のようなので、ここに書かれたことを僕がそのままやろうとしても挫折したり上手くいかなかったりする可能性もあります。これを読んでいる限りユニクロ様は日系企業的ですが、もちろん当社に転用できるものもありますし、むしろきわめて日本的な「根回し」とかいわゆる「調整」が重要なのだということです。ヒントがいっぱい。