Rays and Waves

tdswordsworksによる映画・音楽・アート・書籍などのレビューや鑑賞記録。

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詩は、句は、逃げ道じゃない。明日を戦うための、これからを生きるための、心の武器だ。(shimon_yamada)

トーテム song for home

台湾原住民出身のバンドTOTEMとそのvocalスミンを追いかけた音楽ドキュメンタリー映画。 寄り添うようにいつもそこに音楽があるなら、その音楽こそ、僕を支え、癒し、ときに試し、素直にさせてくれるものだ。突き抜ける眼差しのような前衛音楽を芸術として評…

ウェブは資本主義を超える

ウェブは資本主義を超える 作者: 池田信夫 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2007/06/21 メディア: 単行本 クリック: 99回 この商品を含むブログ (62件) を見る 本質的な意味でWeb2.0と呼びうるのは、ウェブ全体がXMLで書かれるようになったときだろう。(…

経営者が語るべき「言霊」とは何か

経営者が語るべき「言霊」とは何か 作者: 田坂広志 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2003/01/24 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (3件) を見る 優秀な若手社員や熟練の中堅社員は、心の深くでこう思いながら、社長…

LE CODE A CHANGE

フランス映画。ホームパーティーに集まった11人の男女が、表面的な付き合いと本音を使い分けておしゃべりを繰り広げる群像劇。そのパーティーをきっかけにそれぞれの人生が動き出していく。 「Le code a change」は、劇中、門錠を解けない訪問客が言う言葉。…

無防備

シネマート新宿で上映中!(R18+指定) 女性にとって「出産」であり、子どもにとって「誕生」であるあの瞬間、男性の胸に去来するのはどんな感情だろうか?自分の手の届かないところで起こるそのできごとを、この目に収めておきたいと思い、映画館に足を運ん…

百マス計算でバカになる-常識のウソを見抜く12講座-

百マス計算でバカになる (光文社ペーパーバックス) 作者: 寺脇研 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2009/02/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 15回 この商品を含むブログ (6件) を見る この本の内容にそんなに価値はない。これらの常識のウソ…

反復される度ごとに、身体のなかで新たに生まれるもの

模写をする者の目的は、本物と見まがうばかりの模作を作り出すことではなく、まねることによって学ぶことだろう。ここで学ぶとは、単にオリジナルにある技術を学ぶということではなく、そこから「何を学ぶべきか」を、学ぶということであろう。そのためにこ…

郊外のイノチの気配

しかしいつの頃からか、その晴れ渡った荒涼とした光景が、その空っぽの空間それ自体が、モノを分泌する得体の知れぬ茫漠としたイノチをもった風景として輝き始めた。それは長い間の受容の涯てにようやく私の中に立ち現れてきた光景であった。時間さえ止まっ…

アメリカと日本

私はアメリカがけしからんと思っているのか。私がアメリカはけしからんなどと仮に思ったところで、ムダもいいところである。アメリカはどう行動するか、大切なのはそれだけである。それを読み取るのが、日本の官僚の仕事ではないか。なぜ読まなければいけな…

好きな言葉(ジェイブレインカレンダーより)

自己実現とは、条件や環境によって、「幸せ」が変わらない自分になること。(和田清華) 泥臭く、スマートに、走れ(青木巌) 問題は価値に変わる(宇田川紀通) Life is a journey, not a destination.(西川潔) 一人の力で世界は変わる ― だれでも自分の…

緊密なコミュニケーション空間

狭い地域よりも広い世界の方が勝る。これもまた私たちがふだん基準にしている公理系だが、これは案外近代あたりに作られた幻想なのではないか? 狭い地域に閉じられることによって緊密なコミュニケーションが持続的に起こって、発酵したり沸騰したりするよう…

ちゃんと伝える

ヒット鉄板の余命モノ。 この映画がそれらと異なるのは、見送る方も余命宣告を受けているという点。その1点のみで、これほど愛と衝動に満ちた温かい話になるとは!まさに園子温監督のアイディアの勝利!

The Boat -No Boys, No Cry-

感傷的なシーンが多く印象に残る映画。夕刻の港で亨(妻夫木)がヒョング(ハ・ジョンウ)にわからないように日本語で「みんな死んでくれないかな」とつぶやくとき、とても複雑な気持ちになる。けどそのシーンの最後には、タバコの空箱を笑って投げ合えたの…

ジョン・レノン語録

ぼくたちは(ピース=平和)をまるで石鹸のように売りまくっているんだ。主婦が、”あら、平和と戦争という商品があるのね”って選択できるようになるまで売り続けなくちゃいけないんだよ。 "WAR IS OVER! IF YOU WANT IT" ― 問題は、人々がそれが可能だって知…

SUMMER WARS

この映画の優れている点のひとつは、人を傷つけないアクション映画だということ。「家族をテーマにしたアクション映画」というアイディアについて鑑賞前は「?」と思っていたけれど、それを具象化すると、あぁこういうことになるのかと納得。宣伝のために事…

love actually / crash

「TSUTAYA100選」100円レンタルでたまたま一緒に借りた2本。群像劇という点は共通しているけど、内容は振れ幅がありすぎて、同じ日に見たことをちょっと後悔してる。 ラブ・アクチュアリー 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD] 出版社/メーカー…

日本の戦争力

日本の「戦争力」 作者: 小川和久 出版社/メーカー: アスコム 発売日: 2005/11/21 メディア: 単行本 クリック: 28回 この商品を含むブログ (22件) を見る 日本の戦争力 (新潮文庫) 作者: 小川和久,坂本衛 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/03/28 メディ…

2008年のお気に入り映画TOP10

1. SHARKWATER <加> 2. 秘密結社鷹の爪 THE MOVIE 2~私を愛した黒烏龍茶~ 3. グミ・チョコレート・パイン 4. 雲南の花嫁 <中国> 5. ファニーゲームU.S.A. <米> 6. パコと魔法の絵本 7. カンナさん大成功です! <韓> 8. 奈緒子 9. FROZEN TIME <英> 10. ト…

ディア・ドクター

西川美和監督、鶴瓶主演の「ディア・ドクター」は確実に今年のNo.1を争う名作! この映画が呼ぶのは感動でも哀愁でもない。気の利いた人間関係が人を苦しませているかもしれない、自分の場合はどうか、観る者に自問させ、役割とか信頼とか資格とか成果とかに…

ビーイングの歌謡魂

音楽を聴いている感覚は確かにある。このように聴け、ではなく、あなたたちの日常や生活感覚はこういうものなんじゃないですかという提言あるいは解読が歌になっている。ZARD聴いて頑張って資格取りましたっていう人が何万人もいる反面ZARD聴いて泣いている…

豊かさを享受した10代の若者が自殺する

「悩みを抱えた日本の若者が自分探しに行くインドで、その国の若者が自殺をするという皮肉な現実が生まれている」 インドは世界でいちばん10代の自殺が多いといわれている。この背景には、若者が試験のストレスや失望に対処できないことが挙げられる―幼くし…

「学歴ロンダリング」「錬金術」

東大の修士課程の定員は1990年代初めと現在を比べると、約2倍に増えている。他大学でも法科大学院(ロースクール)や経営大学院(ビジネススクール)などが雨後の筍のように新設され、学生獲得に躍起になっている状況だ。(問題は)学生と教員の資質に…

VEGAS96 / Starboard

VEGAS96 アーティスト: スターボード,今村寛之,STARBOARD 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー 発売日: 2009/06/03 メディア: CD クリック: 2回 この商品を含むブログ (3件) を見る 一聴してすぐさま彼らの魅力に浸った。なにが魅力なのかっていうのは…

GOEMON

設定は戦国時代。天下の大泥棒石川五右衛門のほか、信長、秀吉、家康、石田光成、千利休、茶々などが登場するが、実はその時代設定と人物設定を借りた紀里谷監督渾身のオリジナルストーリーだ。 エンターテインメントとしての満足度は最上級!スクリーンで観…

インスタント沼

楽しいぞこの映画!ただ、伏線なんてまったく用意されてないから、予測不能な展開に乗っかれるかどうか。乗っかれたなら幸せだ。 鑑賞後は、例えればジブリ映画のラストのようなさわやかな気分。 ストーリーの詳細はヒミツ。っていうか書くの面倒なだけ。

ひゃくはち

後輩から強く薦められた。「高校の部活の現実なんてあんなモンすからね」という言葉を添えられて。彼はサッカー部出身だけど、俺の高校の部活動経験は1ヶ月ほど。知らない世界の話だ。陽の当たらない人物を描く物語は好きなほうなので、劇場公開時には観に…

コミュニケーション・デザインのためのキーワード

テクノロジー・カルチャー 人類の技術の中で最重要な一つとして「壁」がある。壁の持つ魔術性はすさまじく、壁一つ隔てていさえすれば、トイレの横でもおいしくご飯が食べられるほどです。(エキソニモ:アーティスト) スケール 全体に対して有効と見える切…

スラムドッグ$ミリオネア

異常な状況をくぐり抜けてきたからこそ、主人公ジャマールの言う「It is destiny」が重みを持つ。舞台がインドだからこそのおもしろさです。ヒロインのラティカの笑顔と、劇中曲が印象的。ラストは少し納得がいかないけど、それが欧米流の自助努力を尊ぶ価値…

鴨川ホルモー

「レナウン」の踊りが、とにかくあまりにも衝撃的!頭から離れない・・・。今年の映画で最も強く印象に残るシーンかもしれない(「おくりびと」の納棺の儀を抑えて)! そんなことしないだろー!!いや待て、案外ノリでやっちゃうかも??いくらなんでもそこ…